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緩慢に進み、突然終わる

一昨日の朝、母が緊急搬送されたと連絡があった。
夜も明けないうちに出歩いていて転倒。側頭部に出血している状態を発見してくれた人が通報してくれたらしい。
雪の残る中、母は何も持たずにサンダル履きで家を出た。救急隊に「今何時だか分かる?」と問われ、「昼間」と答えたという。
街灯のない暗闇を、何を求めてさまよい歩いていたのか。
頭部の怪我は大きくなかったが、骨盤にヒビが入っていた。
しばらく絶対安静が必要。その後のリハビリを含め、長期入院となった。
しかし、コロナ対策のため、家族でも面会できない。
昨日、入院先を訪ね、ソーシャルワーカーから説明を受けた。
ケアマネージャーとも話をした。
退院後、自宅での一人暮らしは困難と思われる。
リハビリで、どのくらい歩く力が回復するのか。介護施設の空き状況はどうか。
諸条件を総合的にみて、判断することになりそうだ。
12/31-1/4、介護サービスが休みの間、私は母と一緒に過ごした。
先月あたりから目立ってきた深夜徘徊のことで、病院にも相談していた。この怪我は、想定できる範囲の出来事だった。
母とのいろいろが緩慢に進み、突然終わる。
手料理を最後に食べたのはいつだっただろうかとふりかえると、思い出せない。
この年末年始は、母と家で過ごす最後になったようだ。

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