おもに以下に示す3つの問題関心にもとづき、都市と農村のあいだ(多摩丘陵の里山)と、日本と外国のあいだ(国境離島=八重山、五島など)を訪れ、いくつかの研究テーマに取り組んでいます。
※researchmap (外部リンク)でも情報を公開しています。
問題関心
人と自然のあり方
- 自然という他者と人はどう付き合うべきか?
- 里山を生かす稼ぎに流されない仕事づくりは可能か?
- 自然に手を入れ、自然から恵みを得る持続可能な社会・仕組みづくり
人と人の関係性のあり方
- 地理的スケールの異なる論理が対立したとき(国家-地域など)のコミュニティの抗い方
- 家族とコミュニティの関係
- 望ましい社会関係を意図的につくることはできるのか?
歴史からの学び
- 過去の出来事、人びとの死や悲しみから何を学ぶか?
- 社会は歴史から学ぶことができるのか?
現在の研究テーマ
研究テーマ | フィールド |
都市近郊の持続可能な里山ガバナンス―協同組合型プラットフォームの可能性 新しい里山コモンズにおける公共性と共同性のあいだ―行政依存が阻むコミュニティ創造の困難 | 多摩丘陵 |
持続可能な環境ガバナンスに向けた合意形成―地域社会の自治能力の形成と継承 | 東京・長野など |
多摩ニュータウン住民運動史の地域実践―オルタナティブな生活を提案する力 | 多摩ニュータウン |
世界自然遺産候補地の開発と保護の歴史―エコツーリズムの歴史と観光管理の課題 | 西表島・奄美大島 |
南西諸島の軍事要塞化に抗う人びと―戦争・運動経験の個人化の超え方 | 石垣島 |
カネミ油症の経験から地域社会は何を学ぶか―公害被害者救済制度の問題と社会的な解決に向けて | 五島列島 |
参加中の研究プロジェクト
- JSPS科研費・基盤A「多層的で動的なプロセスとしてのコミュニティ ― 実践論的アプローチによる研究」(研究代表者:宮内泰介、2020-24年度)
- JSPS科研費・基盤B(オラリティと社会)「語り継ぐ存在の身体性と関係性の社会学―排除と構築のオラリティ」(研究代表者:関礼子、2017-21年度)
- 日本生命財団環境問題研究助成「持続可能な環境ガバナンスに向けた合意形成の条件―地域社会の自治能力の形成と継承に着目して」(研究代表者:山下詠子、2020年度)