出版事業を始めることにした。
昨年12月に出版者(社ではない)登録をして、ISBNを取得した。
出版関係の屋号は、野兎舎(やとしゃ)。
少量ずつ、歴史に耐える素敵な本を出していきたい。
野兎舎の出版第1号は、松村正直第一歌集『駅へ[新装版]』。
本日からSTORESでオンライン販売を開始した。
2001年刊行の旧版は長らく品切れが続いていたが、20年ぶりの復刊である。
二十代後半に詠まれた短歌415首が収められている。
自選短歌5首
- フリーターですと答えてしばらくの間相手の反応を見る
- 抜かれても雲は車を追いかけない雲には雲のやり方がある
- 悪くない 置き忘れたらそれきりのビニール傘とぼくの関係
- それ以上言わない人とそれ以上聞かない僕に静かに雪は
- あなたとは遠くの場所を指す言葉ゆうぐれ赤い鳥居を渡る
ネットで読める『駅へ』の批評
- 2003年7月 第1週 松村正直または、現代の一所不住の短歌は西へ東へ(橄欖追放|東郷雄二のウェブサイト)
- 松村正直『駅へ』研究会の記録:2004年12月11日(京大短歌会)
- 駅へ 松村正直歌集 2004-12-12(気まぐれ徒然かすみ草|近藤かすみ)
- 2008-10-01 現代歌人ファイルその4・松村正直(トナカイ語研究日誌|山田航)
- 2013/08/21 一首鑑賞:手を出せば水の出てくる水道に僕らは何を失うだろう[吉野裕之](日々のクオリア|砂子屋書房)
- 20160202 松村正直『駅へ』(波と手紙|小田桐夕のブログ)
- February 14, 2017 松村正直『駅へ』を読む(大橋春人)