『「問い」としての公害』
1月下旬~2月中旬にかけて、三島、川崎、西淀川を立て続けて訪ねた。これらは、日本の公害史、特に大気汚染問題の歴史をたどるとき、たいてい参照される有名な地域という共通点がある。当初は、公害史を振り返るという目的が明確ではな… 続きを読む »『「問い」としての公害』
1月下旬~2月中旬にかけて、三島、川崎、西淀川を立て続けて訪ねた。これらは、日本の公害史、特に大気汚染問題の歴史をたどるとき、たいてい参照される有名な地域という共通点がある。当初は、公害史を振り返るという目的が明確ではな… 続きを読む »『「問い」としての公害』
信頼を寄せている年上の友人が加藤典洋の本をよく読んでおり、しばしば私にも勧めてくださるのだが、これまで今ひとつ腑に落ちることがなかった。しかし、本書は違った。環境-社会を考える人にとって、大変示唆に富む重要な本だと感じた… 続きを読む »『人類が永遠に続くのではないとしたら』
市野川容孝『社会』(岩波書店、2006年) 大塚英志『社会をつくれなかったこの国がそれでもソーシャルであるための柳田国男入門』(KADOKAWA、2014年) 宮台真司『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(幻冬舎、2… 続きを読む »「社会」を考える3冊
今回、編集委員会としておそらく初めて、学会大会時に書評セッションを開催した。そこで、企画の趣旨も含めて当日の様子を報告したい。 =======================================日時:2014… 続きを読む »書評セッション報告
毎年、11月下旬~12月上旬は忙しい。12月中旬の卒業論文の提出に向けて、学生からこの時期に書きかけの原稿が届けられるので、それにコメントして返すからだ。学生からすると、論文を書くのがほとんど初めての経験なので、大きなス… 続きを読む »フィールドに磨かれる
出版される予定の本の原稿として書いたものですが、お蔵入りになってしまったので、ここに残しておきます。 1.自然・文化遺産としての里山 今日、里山は守るべき価値のある自然として、日本社会の中で広く理解されています。ところ… 続きを読む »現代里山考
本書は、2ヶ月前に取り上げた内山節『共同体の基礎理論』と同様に、農文協のシリーズ「地域の再生」全21巻のうちの1冊です。1~3章で里山・草原・遊休農地がそれぞれ扱われ、その前段となる序章では、各章に共通する問いとポイント… 続きを読む »『里山・遊休農地を生かす』
先日、勤めている大学の図書館スタッフから、もうすぐ刊行が始まる『内山節著作集』(農文協)を購入する必要があるかと尋ねられました。その数日前、この著作集を出版する農文協の営業の方が研究室にお見えになり、宣伝されたばかりでし… 続きを読む »『共同体の基礎理論』
(司会) 今日は関東学院大学人間環境学部教養学会主催の講演会になります。こちらに今日の講師の松村正治先生がいらっしゃいます。拍手でお迎えください。簡単に私からプロフィールをご紹介します。恵泉女学園大学人間社会学部の准教授… 続きを読む »現代の都市型社会における里山の価値